とうとうこのマンガも最終巻です。
バカ枠とプチプチ枠の二人にはなーんのロマンスも芽生えません。とにかく振り回されっぱなしの6巻でした。
北海道のとあるローカルテレビ局。
会社という組織には通称「バカ枠」採用の人間が必要で、当然何やらかすかわからないバカ枠のフォロー役も必要。というわけで同期で入社した雪丸ちゃんと山根くんがそういう関係。だけど、気づいてるのは山根くんの方だけ。そして会社の採用の秘密を知ってるのも山根くんだけ、もちろん歴代のバカ枠とプチプチ枠のことも知っています。
バカは会社を活性化する。
ワタシも長い事会社員してたのでなんとなーく言いたいことは判ります。とはいえ、身近にそれらしい人はいませんでしたが、確かにそういう社員は意味不明な突破力あるんだろうと思います。2択になったら面白い方を取る方が断然楽しいんだけど、普通は面白いんだけど経費がね、収支がねってなるもんです。それが会社。
辞めた会社も途中はちょっと面白かったんだけど、途中からとにかく細かく収支計算ばっかするようになってからは堅実だけど楽しくはなくなっちゃいました。だから辞めたのかも。
さて、最終巻です。
いつもの破天荒な雪丸ちゃんですが、最終話の「北のさくら」は傑作でした。感動ものではあるけれど、バカ枠の本領発揮です。しかもダブルバカ枠が力を発揮します。バカ枠に本気で何かをお願いして叶っちゃったら、バカ枠はただの人になる。そのくだりがとっても下らなくて妙な説得力もあって笑えました。普通の人になったバカ枠のその後は「桜吹雪」をお読みくださいまし。
最後の最後まで笑かせてくれてありがとう!
次は何描くんだろう、楽しみです。
1040円也
宇川晶