月海ちゃんのドレスから始まった弱小アパレルブランド「Jellyfish」ですが、初めて参加した展示会は散々。それでも、酔狂で立ち寄ったシンガポール華僑のイケメン経営者がなぜか月海ちゃんのデザインを気に入ってしまいます。
彼は前の巻でも言ってましたが、日本のファッションは死んでいる、と。まあそこのところはフィクションでもありノンフィクションでもありってところでしょうか。別にいわゆるファストファッションを批判するつもりもありませんが、確かにファッションの世界でも「品質5割価格も5割」みたいなところがあるのも否定できません。
高いものが全ていいとも限りませんが、ワンシーズンしか着ない(いや、着れない)洋服しか売れなくなっているとしたら、クリエイティブの入り込む余地なんてないでしょうね。だから、このマンガでも描かれている若手の展示会みたいなのでモノが売れない。いやはや切ないもんですねぇ。
そんな訳で、このシンガポールのイケメンは月海ごとJellyfishを買うとか言い出します。そして、彼女のイメージだけあれば自分の会社には優秀なパタンナーもデザイナーもいるから問題ないと。天水館を売りたくない一心で始めた商売で、正直まだまだ儲けなきゃいけないから渡りに船なはず。なのに、蔵子の気持ちは揺れます、素直じゃないからあれこれ理由を付けて断ろうとするけれど、ニーシャにずばり気持ちを指摘されます。
この巻で話が大きく動く予感です。
鯉淵兄は月海ちゃんへ送る指輪のことで頭一杯だし、天水館の無くなった権利書も見つかってしまうし、月海ちゃんもパスポートの申請しちゃったし。
ホントにシンガポールへ行っちゃうのか、気になるところです。
そして蔵子と月海と鯉淵兄の恋の行方は?
さて、ラストのおまけマンガ。
東村プロに衝撃に事実発覚!こっちもいつも通り面白いです、ぜひ最後まで読んでくださいね。
450円なり
by 宇川晶