![君の天井は僕の床 3 (クイーンズコミックス) [コミック] / 鴨居 まさね (著); 集英社 (刊) 君の天井は僕の床 3 (クイーンズコミックス) [コミック] / 鴨居 まさね (著); 集英社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51YJqw6ytPL._SL160_.jpg)
![雲の上のキスケさん 1 (ホーム社漫画文庫) (HMB K 10-1) [文庫] / 鴨居 まさね (著); ホーム社 (刊) 雲の上のキスケさん 1 (ホーム社漫画文庫) (HMB K 10-1) [文庫] / 鴨居 まさね (著); ホーム社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51jk%2BCvYe6L._SL160_.jpg)
鴨居まさねさんってご存知ですか?
いや〜知る人ぞ知るなのかな、どうなのかな。「雲の上のキスケさん」という何ともほのぼのまったりとしたマンガや田辺聖子さん原作で描かれたりしてる方です。すごい多作でもなさそうなので知らない方の方が多いかも(^^;
今回は「君の天井は僕の床」です。
これアラフォーの二人がちょっとずつ距離を縮めていく話なんですが、中心の二人以上にサブが個性的で面白い。もちろん、お二人の距離が1巻ごとに小さくなっていくさまも気になる(ここであえてドキドキするとはいいません)んだけど、サブキャラの星川さんと年下の大学院生の恋の行方の方がドキドキです。
この話を読むと、今年冬シーズンにやっていた「最後から2番目の恋」のお二人みたいなじれったさが感じられます。40も過ぎると誰かを好きになっても(その時ステディな相手がいなくたって)、中々気持ちをはっきりとはぶつけられなくなります。恋愛感情だけじゃなくて、喜怒哀楽自体そうそう顔にも態度にも出せないっちゅうか出さなくなってくるのかな。
別に「枯れて」きてるわけじゃないけど、空気を読んじゃうというか遠慮しちゃうというか。
だからドラマの二人もこのマンガの二人も、今更高校生みたいなピュアな感じになるのかもしれません。
だってねぇ、簡単に手つないだり触ったりってある年を越えるとチャンスなくなるよ、マジで。
だからこそ、ふいに触れる指先とか、肩のゴミを取ってもらうとか、そんなことでしょっとだけ不整脈を起こすんですねぇ。で、急に敬語になったり慌てて手を振り払ったり。生温〜くそんなアラフォーを見守ってあげてくださいませな。中々微笑ましいし、小さな葛藤が微妙にリアルです。
さて。
実は隠れた主人公は「フミヤ」ちゃん。
御年16歳越えの猫ちゃんです。立派なおばあちゃまだけど、これがまたかわいくてアラフォーの二人をつなぐ、お腹がぽってりしたかわいいキューピッドなのでした。
440円也
written by 宇川晶

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