![ましろのおと(7) (講談社コミックス月刊マガジン) [コミック] / 羅川 真里茂 (著); 講談社 (刊) ましろのおと(7) (講談社コミックス月刊マガジン) [コミック] / 羅川 真里茂 (著); 講談社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51dCU-QncQL._SL160_.jpg)
月刊マガジンで連載中の部活マンガ、だけどやってるのは「津軽三味線」なんですよ、これ。
有名ところでは上妻宏光さんとか吉田兄弟さんとかですか、ってわたくしあんまりきちんと聞いたことはないんですが、このマンガを読んでいるとまるで自分が演奏を聞いているような気分になれます。
小説とは違ってマンガの表現っていうのは、ビジュアルがある分読者は場面を想像しやすいんですが、日本独自の表現というのか、擬音擬態語がすばらしいですね。
三味線を知らなくても迫力のある音とか、静かに響いてくる音とかが疑似体験できます。


話は毎回クライマックスの連続ですが、この巻では梅子が無理矢理開催した津軽三味線甲子園(松吾郎杯)で個人の部に入ります。前の巻までにでてきた実力のある高校生達が今度は個人でガチ勝負!
当然全国的な有名人もでてるし、地域の有名人もでてくる中、主人公の「雪」は今までこんな勝負をしてこなかったから無名、知る人ぞ知る存在。そんな彼の演奏が会場を巻き込んでいくさまは圧巻。音楽を素材にしたマンガは各種ありますが、こういう題材でうまく描いているのはすばらしい。
そうそう最近の流行りに「大和男子」ってのがあるそうで。
作者がそんな言葉を意識して描いてるのかどうかわかりませんが、少なくともマンガの世界での流行りに貢献してるんじゃないかなと思います。
あ、「大和男子」ってのは伝統芸能(歌舞伎、能、狂言など)や和の音楽(雅楽、三味線)や和風の芸事とか仕事をされる男子のことだそうです。そういえば最近その手のマンガとかありますね。
かくいうわたくしも和服男子って色っぽくていいなぁ

written by 宇川晶

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