![3月のライオン 8 (ジェッツコミックス) [コミック] / 羽海野 チカ (著); 白泉社 (刊) 3月のライオン 8 (ジェッツコミックス) [コミック] / 羽海野 チカ (著); 白泉社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Txl-ynSRL._SL160_.jpg)
羽海野先生の「3月のライオン」も8巻です。
正直将棋自体は興味はあっても指し手とかはまったくもって素人で判りません

主人公の桐山零くんは高校生にしてもうプロ棋士だけど、どこか人を信じきれない孤独な少年で同級生にも今ひとつ馴染みきれないところがあります。でも、幸いにもというか彼を取り巻く人たちはナチュラルにいい人なんです。学校の先生しかり、将棋界の人たちしかり、そして下町で出会う川本家の3姉妹しかり。
人とうまく接するのが苦手な零くんは川本家の明るさとおいしいご飯でだんだん普通の男の子になっていきます。でも時々はやっぱり以前の彼の姿が見え隠れ。それでもさりげない強引さで先生も同じ棋士である二階堂くんもあかりちゃんも入り込んでいくんですね。
それにしても川本さんちの普通のご飯はとってもおいしそう

今回も白玉団子とか半熟とろとろのゆで卵とかわたしも食べた〜い!と思ったら半熟ゆで卵の作り方はしっかり載ってました。今日にでも作ってみようかな。
ああ、ちょっと話がそれちゃった!
今回は零くんと同じく中学生でプロになった宗谷名人との対局の続き。
天才とはいえ名人は名人なりに自分を追い込んでいるのだと思うけれど、当のご本人はそんなことおかまいなしです。
でも、それよりも感銘を受けたのは柳原棋匠の話。この間米長棋聖も69歳でお亡くなりになりましたが、この柳原棋匠は66歳で現役最年長で、しかもA級在籍者。きっとタイプは違うんでしょうけど、長い間一つの道に打ち込んでこられた方ってのはわたしたちには判らない苦しみもあるでしょうし、楽しみもあったでしょう。
「精一杯頑張った人間が最後に辿り着く場所が焼野ヶ原であってたまるものか」この一言に柳原棋匠のこれまでが込められているような気がします。
仕事を取ったら何も残らない、それは寂しいことだと言う人もいるでしょう。でもある意味それだけその一つの事に打ち込んだのだとしたら決して寂しいことではないでしょう。
次も楽しみです、そしてまた時間を作って読み返したいと思います。
8巻記念のCM集です。
「ライオンの“言の葉”キャンペーン」
510円也
written by 宇川晶

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