![月影ベイベ 1 (フラワーコミックス) [コミック] / 小玉 ユキ (著); 小学館 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ubF5dvaTL._SL160_.jpg "月影ベイベ 1 (フラワーコミックス) [コミック] / 小玉 ユキ (著); 小学館 (刊)")
はっきり言って作者買い。
前作の「坂道のアポロン」とか「羽衣ミシン」とかが良かったので新作にも期待して買ってみました。
今度の舞台はたぶん北陸、おわら風の盆がテーマです。
昔ドラマか何かがあったように思いますが、少し記憶は曖昧です。でも何とも幻想的な音楽と深く笠を被って踊る姿が印象的だったように思います。
さて、このマンガ。
そのおわら風の盆がテーマですが、登場人物は東京からの謎めいた転校生女子と地元の男子高校生、そしてその男子高校生の叔父でこれまた謎めいた中年男性。たぶんこの３人がメインなのだろうと。
まだ１巻なので完全に導入、人物紹介巻かなと思いますが、すでに謎だらけ。転校生の蛍子がどうして叔父を「円くん」と呼んで恋する乙女になってしまうのか、一方の円おじさんも彼女を見て大人げなく頬を赤らめて微妙な距離をとってしまうのか。とにかくそこからして謎。
蛍子は別におじさんがやってる店に通うことは恥ずかしくもないし、何も後ろめたいところはないけれど、そこはやっぱり田舎なのですぐに噂の種に。そしてそうなるとどっちかと言うとやっぱり大人の方が偏見にさらされるわけです、つまり二人に何もなくても円おじさんの立場が悪くなる。その辺は何か判りますね、ワタシも一応田舎暮らしなので。
そこで男子高校生の出番。
光くんがその二人の空気を読んでにせもののカップルになることを提案します。蛍子ちゃんからすれば誤解されそうでイヤだったけれど、円おじさんの立場を考えると受け入れざるを得なかった。
肝心のおわらですが、これもまだまだこれからってところか。ただ、蛍子ちゃんが極度のあがり症で誰もいなければ完璧に踊れるのに、誰かに見られてるととたんにロボット状態になるのは、ちょっとおかしかったけれど、これも伏線かな、と。
これから３人の関係がどうなっていくのか、そして「おわら」の方もどうなるのか気になります。
次は冬に出るそうですが、気になるので本誌の方を立ち読みでもしようかなぁ。
４５０円也
by 宇川晶
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