![夏目友人帳 16 (花とゆめCOMICS) [コミック] / 緑川ゆき (著); 白泉社 (刊) 夏目友人帳 16 (花とゆめCOMICS) [コミック] / 緑川ゆき (著); 白泉社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51u9nVd3o3L._SL160_.jpg)
どうやら今年で夏目連載開始から10年という記念の年らしいです。なので、帯やら封入の広告やらにイベント告知とかLaLaの特別企画の案内が載ってました。また某コンビニでコラボ商品(特にお菓子)出してくれないかなー、買いますよ。
てなわけで、マンガの話。
夏目は前巻で祖母レイコの作った友人帳が「非道な術」だと言われてちょっとくよくよしてます。でも、見えるものは見えるし、困っている妖に出会ったらにゃんこ先生に止められてもついつい手助けをしてしまいます。
六十四話と六十五話はタキちゃんがメインのお話。
迷い込んだ妖を助けてあげようと、タキちゃんがおじいちゃんの術を使います。この術は普段見えない人にも見えるようにする禁術で、本当は気軽に使うものではありません。もちろんタキちゃんだってそれは判ってます。でも、助けてあげたい一心で使います。
そこで、助けられた妖は人間のまっすぐな目を見て何か今までに感じたことのない感情を覚えるのです。それが何かは読んでからのお楽しみ。ラストはちょっとしんみりすること請け合いです。このタキちゃんが使った陣を禁じた者は優しい。そうなのかもしれませんね。生きる時間の長さが違うから、出会っても次はたぶんないから。
六十六話と六十七話は田沼くんの子供頃の思い出話。
田舎の親戚がやってる旅館を手伝いに夏目を始め友人達で古い旅館に行きます。そこで遭遇した不思議なおばあちゃん。そして子供の頃の田沼との不思議な邂逅。ここでの妖は人に姿を借りて現れますが、基本的には優しい。でも、小さい頃からお世話になってきた人が人ではないことを秘密にしなくてはならない。そこが少しもの悲しく、そして妖と人間が関わるとはこういうことかと思わせられました。
夏目友人帳はどの話も基本的に優しい空気が流れていて、読み終わった後、なんだかほっとするんです。
今回の番外編もほっこりしますよ。
450円なり
宇川晶