前回2年生3学期になっていよいよ最初の進路相談でした。
爽子もあやねちゃんもちづちゃんもみーんなその先に対して漠然とした不安を感じながら、いろいろ考えています。あ、もちろん風早くんも含めて男子達もね。
いやー、この巻の主役はピン先生じゃないかってくらい先生らしいシーン満載でした。
普段はそうでもないけれど、ちゃんと担任として1人1人を見ていて、それぞれの性格も成績も把握していてちゃんとした進路指導をしています。いつも大丈夫かこの人って感じなんだけどちゃんとそこは大人なんだな、と。いい先生だなぁ、ホント。
さてさて、進路指導の話はちょっとヨコに置いといて。
20巻のキモはやっぱりバレンタインの話。去年は結局渡せなかった爽子ですが、今年こそはと決意のケーキ作り。ちづちゃんとあやねちゃんと一緒にチョコケーキを作ります。
だけど結局爽子は先生方にいろいろ頼まれて断り切れず、風早くんは風早くんでお父さんからのメールで帰らなくちゃいけなくなってすれ違い。せっかく彼女という身分を手に入れたのに、うまくいきませんね。そんな中耳に入ってきたのが、風早くんが他の女の子からのチョコを受け取ったという話。いつもならたぶんスルーしてるはずなのに、爽子は人並みにヤキモチを知ります。そしてそんな自分を「黒い」と。
でもちょっとくらい「黒い」くらいが普通です。今までの爽子が「白」過ぎただけだから。きっとどんな爽子でも風早くんは好きだと言ってくれるはず。
今年のバレンタインの爽子はちょっと大胆。
ヤキモチっていうエネルギーを注入されたせいか、がんばって自宅までチョコを届けにいってお父さんの試すような質問にもめげません。で、ちゃんとハッピーエンドで終われてよかったよかった。
次はたぶんホワイトデー。
どうなるんかなぁ、きっとまたふんわりほのぼの。
そんでもって盛大にこっぱずかしいんだろうなぁ。
いやもう手をつなぐのに指先がためらう感覚なんてどこ行っちゃったんでしょ。
420円なり
by 宇川晶